先日、USCPAの資格を取得したという記事を書きましたが、その際に「ライセンスの取得にも手間取った」ということを書きました。
そもそも手続きが結構面倒
ワタクシがUSCPAのライセンス登録をしたのは、ワシントン州なのですが(ワシントンDCではない)、ライセンス登録には、試験に合格することに加え、教育要件と実務要件をクリアする必要があります。
具体的に必要となる書類(データ)は以下の通り。
(州によって多少の差があります。)
①CPA試験の合格証明
②【教育要件】大学の単位取得(総単位150以上、会計学単位24以上、ビジネス関連単位24以上)
③【実務要件】関連業務の実務経験が12カ月以上かつ2,000時間以上
④Washington CPA Essentials動画の視聴
⑤❝Professional Ethics: AICPA’s Comprehensive Course❞の合格証明
これらを準備するのが結構大変なんです、、、
①CPA試験の合格証明
実はこれが一番簡単です(笑)。
試験に合格するのには苦労しましたが、ワタクシはもともとワシントン州で試験申込=合格実績があるので、ワシントン州でのライセンス登録については、特段何の手続きをしなくても自動連携されました。
②大学の単位取得
こちらも、大学の成績証明書や、アメリカの大学で追加取得した単位証明などは、そもそも試験の申込時に提出しているため、何もしなくても自動連携されました。
③実務要件
これが結構ややこしくて、直近8年間のうち、会計士に関係する業務(企業経理やアドバイザリー、コンサルティングなど)に12カ月以上かつ2,000時間以上、従事している必要があります。
ワタクシの場合、社会人歴=財務経理関連実務歴なので(笑)、実務要件そのものは余裕でクリアしているんですが、ライセンス登録にあたっては、単純に職務経歴書を作成すればよい、というわけではないんです。
USCPAライセンスを5年以上前に取得し、かつ現在もアクティブな現役のUSCPAによる認証が必要なんです。
ワタクシが利用した予備校では、予備校を通じて認証条件をクリアしている方にお願いできるサービスがあったので、実際の手続きとしては、英文の職務経歴書を作成した上で、予備校講師による簡単な面接を受け、あとは予備校側におまかせしておけばよかったのですが、この一連の手続きで、2カ月ほど必要でした。
④Washington CPA Essential動画の視聴
これは一瞬です(笑)。
決められた動画を視聴すれば完了です。
(というか実際は見た実績報告とか確認テストとかはないので、本当に見るだけでOKです。)
内容は、USCPAとして活動する場合の心構えみたいな感じでしょうか。
⑤❝Professional Ethics: AICPA ‘s Comprehensive course❞の合格証明
実はこれが一番大変でした。
AICPAというのは、アメリカの会計士協会みたいなところ(The American Institute of Certified Public Accountants)なんですが、ここが提供しているEthics(倫理)に関する講義を受講し、その確認テストに合格しないといけないんです。
確認テストは、講義に出てきた内容で選択式48問なんですが、合格基準が90%以上となっています。
つまり、48問中44問以上の正答で合格なんです。4問しか間違えられない・・・。
しかも、選択肢が結構紛らわしくて、2択ぐらいまでは絞れるものの、最終的に確信をもって1つを選ぶのがなかなか難しい問題ばかりでした。
この確認テストは、何度でも受験可能(毎回問題は違います)なんですが、1問1問英文を結構しっかり読まないと分からないので、1回あたり1時間半~2時間ほどかかります。また、不合格であっても点数が示されるだけで、どの問題を自分が間違えたのかが分かりません、、、
で、結局5、6回落ちた後に合格できました。途中で幾度となく心が折れかけましたが・・・(苦笑)。
晴れて全ての書類を提出
というわけで、いろいろと面倒だった必要書類の準備でしたが、なんとか全てを準備し、ワシントン州の州政府会計委員会(Washington State Board of Accountancy)へライセンス発行依頼を行ったのが、今年の7月19日。
7月26日に無事にライセンスを発行していただきました。
無事にライセンスを取得したわけですが、このライセンスを維持するために、これからは毎年一定の継続教育を受ける必要があります。
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