今回はプノンペン紀行の第2弾、歴史編にいってみたいと思います。
歴史編は、予想できるかもしれませんが、基本的には非常に重たい内容となっております。。。
第1弾の文化編はこちら。
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クメール・ルージュによる虐殺の歴史
カンボジアの歴史と聞いて、“ポル・ポト”という名前を思い出す人は結構多いと思います。
今回の記事は、このポル・ポト政権による虐殺に関する内容になっています。
トゥール・スレン
まず、訪れたのは、Tuol Sleng Genocide Museum(トゥール・スレン虐殺博物館)というところです。
ここは、元々は学校として使用されていた建物なのですが、ポル・ポト政権下では“S-21”という暗号名で呼ばれた収容所だったところです。
Sony α77 Ⅱ × Vario-Sonnar T* 16-80mm F3.5-4.5ZA (SAL1680Z)
当時、この建物の中で毎日のように拷問が繰り返されていたそうです。
ここに収容されていたのは、無実の国民たちでした。
ポル・ポト一派は自分たちに楯突く可能性のある者として、医者や教師といった学のあるものを中心に逮捕・拷問にかけ、嘘の自供をさせた上で、処刑していったそうです。
Sony α77 Ⅱ × Vario-Sonnar T* 16-80mm F3.5-4.5ZA (SAL1680Z)
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先程、“当時”と書きましたが、ポル・ポトが率いるクメール・ルージュがプノンペンを占領したのが1975年4月のことです。そこから数年の間に大量虐殺が行われたわけですが、これらの出来事は、ほんの40年ほど前の話なのです。
キリング・フィールド
次に訪れたのはKilling Field(キリング・フィールド)と呼ばれている場所です。
ここは、先程のS-21、トゥール・スレンに収容されていた人たちが最終的に連れてこられ、虐殺された場所になります。
Sony α77 Ⅱ × Vario-Sonnar T* 16-80mm F3.5-4.5ZA (SAL1680Z)
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ここは、のちにカンボジア内戦を題材にした映画の題名となった場所です。
ポル・ポト政権時代、数百万人が虐殺されたと言われていますが、ここキリング・フィールドと同様の場所がカンボジア国内にいくつもあったそうです。
上の写真にもある慰霊塔にはキリング・フィールドで発見された遺骨が収められています。キリング・フィールドでは、今でも遺骨が出てくることがあり、有志の手で納骨されていっているそうです。
未だ決着したわけではない
恥ずかしながら、ワタクシはカンボジアについてあまりよく知りませんでした。
なんとなく、「内戦があって、ポル・ポト派ってのがいて、虐殺が行われた」程度しか知らず、あまり現実味のない「歴史上の出来事」というイメージしかありませんでしたが、こうやって実際の施設等を見ることで、実際に起こったこと、当時の状況を「現実の出来事」として触れることができました。
また、ポル・ポト本人はもう亡くなっていますが、当時の幹部のうちの数人に関する裁判は今も続いているようです。
今なお色濃く残るカンボジアにおける負の歴史ですが、意外と知らないことが多いことに驚かされました。
カンボジア内戦を題材にした映画や本も結構たくさんあるようなので、我々ももっと知っておくべきなのかなと思います。
こういう重たい話も目をそむけず、知識として知っておくことが重要な気がします。
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