母校の体育祭

週末にワタクシの母校で体育祭が開催されていました。

 

ワタクシの母校は中高一貫の男子校です。中学生～高校生という多感な青春時代を男にまみれて生活していました（笑）。

さて、そんな母校で6月5日に体育祭があったので、見学に行ってきました。文化祭ならともかく体育祭なんて見に行くの？と思われる方もいるかもしれませんが、この学校の体育祭はちょっとした名物があるんです。

何が名物なのかというと、午後１時から始まる”総行進”というプログラムです。約１０００人の全校生が裸足に上半身裸で６列で行進し、上から見ると様々な図柄が出来上がっている、というものです。ワタクシも十数年前は真っ黒に焼けながら毎日練習した覚えがあります。

 

さて、総行進が始まりました。まずは全校生がまっすぐ行進してきました。ここから左右に分かれて、毎年恒例の「六列交差」に向かいます。「六列交差」とは左右から行進してきた列がグラウンド中央で交差するものです。

 

毎年恒例の図柄ながら、難易度も高く、練習の大半がこの図柄に費やされると言っても過言ではありません。特に中学１年生は初めての総行進なので、上級生にこっぴどく怒られながらの練習になります。

この「六列交差」の後は毎年運営委員が考えた図柄を披露していきます。

 

今年の体育祭のテーマ（毎年運営委員がテーマを考えます。）は『兵（つわもの）』だそうです。なので、海の”つわもの”である「シャチ」を作ったようです。写真では分かりにくいのですが、分柄の一部の生徒が中腰でお尻をこっちに向けています。シャチの目の回りとお腹の白い部分を表しています。それ以外の生徒は黒い布を頭上に持ち、シャチの黒い部分を表しています。このように図柄によっては立ち止まり、色をつけて分かりやすくしたりします。

 

 

何やら複雑に入り組んだ幾何学模様です。放送によると「毎年恒例」らしいのですが、ワタクシはやった記憶がありません。。。ワタクシが卒業してから恒例になったのでしょう・・・。

 

ちょっとらっぱの部分が分かりにくいですが、「トランペット」です。オーケストラの中でもっとも派手で大きな音を奏でるトランペットをオーケストラの”つわもの”としたのでしょうか。

グランドの奥にオレンジ色のテントが見えると思いますが、あそこで音楽部（吹奏楽部）による演奏をしています。演奏に併せて行進するのですが、定番のマーチから最近の流行の歌から様々な曲を演奏してくれます。今年も嵐やいきものがかり、ミスチルといったアーティスト達の曲を演奏していました。

 

『King of Pops』ことマイケルジャクソンです。ハットを被ったマイケルが右手を伸ばしている様を表しています。さすがに分かりにくかったのか、「M.J」と書いちゃってますね（笑）。

 

「つわもの」「兵」といえば兜です。”独眼流”伊達政宗の三日月の兜です。これも様々な色を駆使してとても分かりやすく出来上がっています。

 

最後に今年のテーマである「兵」です。第６９回の体育祭総行進の最後を締める図柄ですが、非常にきれいにできあがっています。

全ての図柄が終り最後は”蜘蛛の子を散らす”ようにばらけていって終了です。

 

簡単に図柄だけを追って記事にしたので、あっさりとしているようですが、全体が行進しながら図柄を作っていくので、全部で約１時間程度です。

総行進を見ると当時の練習時がよみがえるようです。約２週間、毎日数時間に渡って歩き続ける練習。真っ黒にやけながら、汗と砂まみれになりながらの日々でした。

この伝統の総行進だけはいつ見ても鳥肌が立つ思いがします。これからもずっと続けていってほしいですね。