P・F・ドラッカー
ベストセラー 「もしドラ」
昨年、通称「もしドラ」が大ベストセラーになりました。映画化もされるようですね。
ドラッカーの本はワタクシにはなかなか難しく完全に理解しているわけではないですが、『マネジメント』をはじめとして、一貫して"顧客から始めなさい"ということが書いてある気がします。
つまり、企業とは「自分が売りたいもの」を提供するのではなく、「顧客が求めているもの」を提供するべきだ、ということです。
「もしドラ」では急遽高校野球の女子マネージャーを引き受けることになった主人公がこのドラッカーの教えに従って、高校野球の「顧客」が「求めているもの」は何か・・・と悩む姿が描かれています。
ドラッカーの言葉
この「もしドラ」から学ぶべきところは、「『マネジメント』を読んでドラッカーに触れよう。」ということもあるかもしれませんが、ワタクシとしては「『マネジメント』に書かれていること、ドラッカーの言葉は、経営だけでなく、ほかのことにおいても有効である。」ってところじゃないかと思うんです。
「顧客」とは
少し内容に触れてしまいますが、「もしドラ」における「顧客」とは「観客」を指しました。では、日常生活ではどのようなことが考えられるでしょうか。
仕事において、営業部門の人なら単純に「顧客」=「顧客」となるでしょうが、ワタクシのような経理部門にいる人間にとっては、「顧客」=「上司」・「関連部署」・「会計士」・「国税局」・・・となるでしょうか。それぞれに「求めているもの」を見極めてアウトプットすることが大切なんだと思います。
これって意外と忘れがちなんです。仕事って気が付くと自分がやりたいように進めてしまって、結果として、本来必要なものとズレが生じて・・・。そんなときには「顧客」を意識することで軌道修正できるかもしれませんね。
子供への躾
また、仕事に限らず、私生活でも同じことが言えるのではないでしょうか。
そういう意味で昔から子供への躾として言われてきた「相手の立場にたって考える」というのは非常に的を得ている気がします。
どんな些細なことだって、「顧客=相手」の「求めているもの=気持ち」を考えて行動することが必要なんだと思います。