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【うんちく】 ~ハンバーグ~

ハンバーグって洋食のイメージが強いと思いますが・・・

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東京都『俺のハンバーグ 山本』の”俺のハンバーグ”

 

◇ハンバーグって洋食?◇

ハンバーグって洋食という印象が非常に強いですよね?でも、実際はすでに縄文時代には日本で食べられていたみたいです。

長野県大町市の大崎遺跡から通称「縄文クッキー」というのが出土してるんですが、これは鹿やイノシシの肉を潰して、穀類や卵を混ぜ合わせて、焼き上げたもののようです。

これはもう完全にハンバーグです。

では、なぜ日本食というイメージがないのでしょうか。

 

◇ハンバーグが日本食として生まれなかったのは・・・◇

その大きな理由のひとつに仏教の伝来が考えられます。

6世紀以降、日本で仏教の”殺生禁断”という思想が広まります。文字通り、動物の殺生を禁止する教えで、今でもお寺での精進料理といえば、肉や魚は使われません。

つまり、奈良時代以降明治時代になるまで、日本人は牛肉を食べてはいけない物だとして生活していました。

確か、水戸黄門はステーキが大好きだった、とかって話も残ってるみたいなので、こっそり食べてた人はいてたみたいですが(笑)。

そして、開国後に洋食文化が日本に一気に流れ込みます。ハンバーグもその時に洋食として日本にやってきたわけです。

 

まだまだ、これからですよ~。

 

◇ハンバーグという名前の由来◇

“ハンバーグ”は正式には”ハンバーグステーキ”と言いますが、この名前の由来はドイツのハンブルグっていう都市の名前です。ハンブルグを英語読みするとハンバーグとなるみたいです。

イギリスに『ひき肉とつなぎを混ぜて焼いた物』が伝わった時にドイツのハンブルグから海を渡った為、”ハンブルグ風ステーキ”ということで”ハンバーグステーキ”と呼ばれたようです。

では、料理としてのハンバーグはドイツ生まれなのかというと、実はそうでもないんです

 

◇起源-ハンバーグを生み出したのは?◇

みなさん、タルタルソースって知ってますよね?あの”タルタル”という言葉は、元々”タタール人の”という意味の言葉なんですが、実はハンバーグもイギリスへ伝わる前は”タルタルステーキ”と呼ばれていたんです。

つまり、ハンバーグはタタール人が生み出した料理なんです。

 

◇起源-タタール人の知恵◇

13世紀頃、モンゴル帝国の支配下にあったタタール人は、遠くヨーロッパの地へ遠征を繰り返すことになります。多数の軍隊で遠方へ侵攻する際の食料調達手段として、タタール人はユニークな方法を考え付いたんです。

元々遊牧民であるタタール人は馬を数多く保有してました。そこで、侵攻の際、一人につき数頭の馬を連れて進軍しました。そして、乗り潰して走れなくなった馬は食料として利用したのです。

ただ、ここで一つ問題があったんです。

乗り潰すくらいこき使った馬なので、もうムキムキになっちゃって、堅くて堅くて・・・。その解決法として馬の肉を叩き潰して焼いて食べるようになったのです。

そう、これをヨーロッパ人が真似て”タルタルステーキ”と呼ぶようになったのです。なんと、ハンバーグはアジアで生まれ、ヨーロッパを経由した後、日本にやってきた訳です。

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