現地時間の9月12日、男子シングルスの決勝戦が行われました。今年も昨年と同じカード、ノバク・ジョコビッチ選手 vs ラファエル・ナダル選手の対戦となりました。
途中、2日間ほど雨天によるスケジュール調整がありました。世界最大のテニスコートであるアーサーアッシュスタジアムも雨には勝てなかったようです。
そんな今年の全米OPの決勝戦。昨年と同じ対戦カードですが、立場が逆転しています。昨年は王者ナダルに挑戦者ジョコビッチでしたが、今年は王者ジョコビッチに挑戦者ナダル。
と、その前に準決勝から振り返りましょう。
準決勝
今回は全米OPでは初めて第1~4シードがベスト4にそろいました。まず準決勝第1試合はノバク・ジョコビッチ選手 vs ロジャー・フェデラー選手です。
ジョコビッチ vs フェデラー
今年の全仏でも準決勝で対戦した二人ですが、その時はフェデラー選手がジョコビッチ選手の連勝記録をストップさせる形で勝利を収めました。
今回も1・2セットともにフェデラー選手が先取。かなり調子よく見えましたが、3セット目からジョコビッチがじわじわと盛り返します。結果3・4セットをジョコビッチ選手が取り返しファイナルセットへ。ここでも先にブレークしたのはフェデラー選手。5-3でサービングフォーザマッチ(カタカナで書くとちょっと間抜けですね・・・)を迎え、カウントは40-15。圧倒的にフェデラー選手有利な中、ジョコビッチ選手は吹っ切れたのか、両手を広げてマッチポイントに沸く観客を煽ります。顔には笑みまでこぼしていたジョコビッチ選手でしたが、かなりリスキーなフルスイングでポイントを取るとフェデラー選手のミスも重なって、ブレークに成功。そのままの勢いで、4ゲームを連取し、結果7-5でジョコビッチ選手の勝利に終りました。
ナダル vs マレー
準決勝第2試合はラファエル・ナダル選手 vs アンディー・マレー選手です。1・2セットを比較的スムーズに連取したナダル選手でしたが、第3セットのマレー選手は神がかっていました。元々マレー選手はバックハンドが武器であり、フォアハンドはそんなに強くはありません。ですが、ナダル選手が左利きであることもあって、ナダル選手のフォアハンドとマレー選手のバックハンドの強烈なラリー合戦が始まります。その中でダブルス経験も豊富なマレー選手がドロップショットやネットプレーをうまく盛り込み、しかもそれが悉く当たってました。
そんな勢いで3セットを奪取したマレー選手でしたが、4セットに入ってからはしきりに腰を気にするようになりました。そのせいで、というわけでもないでしょうが、3セットのような神がかったプレーが影を潜めるようになり、4セットはナダル選手に押し切られてしまいました。
今やどうしても「トップ3の下」という地位に甘んじているマレー選手。身長185cm体重68kgとスポーツ選手としては華奢な彼の活躍は日本人選手にも希望を与えるものになっているのではないでしょうか。フレッド・ペリー以来の英国人グランドスラム優勝をぜひとも成し遂げてもらいたいものです。
決勝
さて、こうやって決勝戦の対戦カードが決まったわけですが、ちょっと長くなってきました。さてジョコビッチ選手とナダル選手のどちらが勝利を収めたのでしょうか。それはまた次回。。。
§追記(2011年9月22日)
「また次回。。。」とか書きながら、決勝の記事を書いておりませんが、その理由は結局決勝の様子は映像で見れなかったからです。結果はジョコビッチ選手が勝利しましたが、ラリーでナダル選手を圧倒したようです。
ほんとに今年はジョコビッチ選手の1年でしたね。残るは年間勝率の記録更新がかかっています。ジョン・マッケンロー氏の持つ記録を破ることはできるのか!?注目したいと思います。
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